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禁煙回避のためバーを劇場に

By ono   2008年3月11日


Smoking ban workaround catches on at bars across state

20080311.jpg 何が何でも吸いたいんだろうなというアメリカはミネソタ州からのニュース。すべての公共施設やレストラン・バー等で喫煙が禁止されているミネソタでは、いくつかのバーが何とかして煙草を吸えるようにと思案したあげく、「劇場」と名乗ることによってうまくこの規制を逃れているそうです。
 どういうからくりかと言いますと、「俳優が劇中で芝居をしている限りは煙草を吸ってもよい」という州の法律を逆手に取ったもので、バーを「劇場」、客を「俳優」と宣言してしまい、これは客によるパフォーマンスですからという言い訳をしてしまうという手段に出たわけですね。アメリカ中のバーではこうした「シアター・ナイト」と呼ばれる「劇場化」の動きが広がっており、そうしたバーでは客がコスチュームを着て扮装し、灰皿はプロップ(芝居の小道具のこと)、バーの入り口には「楽屋口」と書かれ、上演作品は「タバコ・モノローグ」なんだってさ。
 セント・ポールにある「ザ・ロック・バー」のオーナー、ブライアン・バウマン氏もこうした劇場化運動を推進している一人なんですが、週末のこのイベント時には客が今までの倍近く入っているそうです。彼のコメントは以下。
 「タバコを吸う客は禁止される前から自分自身を演じていたよ。俺たちはこの芝居を”(喫煙の)禁止以前”と名付けたんだ。」 まあどうせこの手の抵抗はいたちごっこになるのが常です。ミネソタ州の保健局では、こうした「シアター・ナイト」に対し1万ドル(約100万円)の罰金で取り締まると言明。
 「法律は、ミネソタ州の人々を受動喫煙の重大な健康被害から保護するために制定されたのです。」とは保健局のサン・マグナン氏。
 禁煙のバーはあって当然だけれど、喫煙できるバーもあってしかるべきなんじゃないかしら?と思うのはタバコ吸いのわがままかしら。まあでも、客が全員俳優っていうのは喫煙を抜きにしても楽しいと思うんだけどなあ。コスプレ即興芝居バーみたいな展開を望みます。日本でもぜひ。

関連:喫煙・悲喜こもごも
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<ネタ元:startribune.com


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