1月

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狂気・恐怖・賞賛…地上411m、ワールドトレードセンターを綱渡りした男の実話、映画「ザ・ウォーク」

By ono


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ザ・ウォーク
 DVDで観たんですけどね。もう最初のメニュー画面から↑こんなんですよ。高所恐怖症の私が観ても大丈夫なんでしょうか。というわけで「ザ・ウォーク」。2015年のアメリカ映画です。1974年にニューヨークのワールドトレードセンターという2本のビルの間を命綱無しでゲリラ的に綱渡りした男、フィリップ・プティの実話を映画化した作品です。
 監督はあのロバート・ゼメキス。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作や「フォレスト・ガンプ」、「キャストアウェイ」などで有名な方ですね。フィリップ・プティを演じるのはジョゼフ・ゴードン=レヴィット、「インセプション」のアーサー役や「ダークナイト・ライジング」のジョン・ブレイク(警官)などを演じています。ちなみにフィリップ・プティはフランス人ですが、演じるジョゼフはアメリカ人。フィリップが話すフランス訛りの英語を取得するのにはかなりの努力が必要だったと言われています。実際に話しているところを観ると、確かに圧巻。この人フランス人だっけと思う程です。
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■あらすじ
 1974年。フランス人の大道芸人フィリップ・プティ(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、誰も考えついたことのない挑戦をすることに。それはニューヨークのマンハッタンにそびえ立つ2棟構造の高層ビル、ワールド・トレード・センターの屋上と屋上の間にワイヤーロープを張って命綱なしで渡っていくというものだった。そして、ついに決行の日を迎えるフィリップ。地上110階の高さに浮いているワイヤーを、一歩、また一歩と進んでいく彼だったが……。

 もちろん、クライマックスはフィリップ・プティがワールド・トレード・センターでの綱渡りを敢行するところなんですが、こんなのもちろん許可される訳が無いですから、日中に何とか屋上に忍び込み、業者のふりをしてワイヤーなどを運び込み、深夜の間に綱を張り・・・という、その計画のための調査や仲間集め、段取りを進めていく訳です。映画の中ではこんな感じで語られています。

NYへ行ってスパイ開始。
毎日タワーへ通った。しかも毎日違う変装で。
タワーを撮影し、克明にメモをした。
エレベータも乗って調べた。スカイロビーへの高速運転も含め、何百回も。
保安要員、搬入口、トラックもチェック、到着や駐車の時間、交わされる書類。
得意な変装は建築家だ。ネクタイ姿で設計図を持てば、
現場へ自由に出入りできた。

 かなり綿密に調査をしていたことがわかりますね。調査の過程でも現地の協力者を見つけ、段取りを確実にしていきます。そして遂に決行の日が来るんですが、もちろん様々なトラブルが襲いかかる訳です。ネタバレになりますのであまり書きませんが、うまくビルに侵入できても予想外の警備員がいたりとか、綱を張る際に想像もしなかった事故が起きるとか・・・です。それらすべてを乗り越えて、綱渡りの一歩目を踏み出した瞬間、クライマックス。色々ハラハラし過ぎてもうなんか疲れてますけど、この一瞬のためにこれまでのすべてがあったのですねー、と思うと本当に感慨深い。でもね、
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 映像がめちゃめちゃ怖いよ!地上411メートル、110階建てのビル!もうあそこは恐怖でキュッてなるし、映像を見ながら一人で「怖い!怖い!」を連呼。一人で良かった。だいたい恩師の忠告にも関わらず、命綱無しですよ!?もう文字通り命がけなのです。急に突風とか吹いたらどうすんだ。どうかしてます。あと、協力者の一人、フランス語しか話せない高所恐怖症の数学教師、ジェフさんていうのがいるんですけど、この方がすごく良い味出しています。フィリップ・プティが綱渡りを始める直前まで一緒に作業を進めるんですが、綱の上を歩いていくプティを見て、嬉しさのあまり小さくガッツポーツアンド小躍りするんですけど、これがかわいい。いかにも運動のできない人がぎこちなく喜びを表してる感じがツボです。高所恐怖症だって言うのによくこんなクレイジーな挑戦に協力しましたよ。
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■綱渡りが命を吹き込んだ?
 現地でのスタッフを集める過程のやりとりで、こんなセリフがあります。

「なぜあのタワーだ?皆”醜い箱”と言ってる。デカい書類棚みたいだ。」
「言えてる。クライスラー・ビルにしないか?楽しいぜ。」

 格好悪くて、あまり好かれてないビルだったことがわかります。映画情報ニュースサイト「TimeWarp.jp」の記事には本作品の視覚効果スーパーバイザー、ケヴィン・ベイリーのこんなコメントが。

「ニューヨーク中の人たちが、まるでファイリング・キャビネットみたいなビルだ、と思っていたんだ。でもあのワイヤー・ウォークが行われた後は、みんなタワーが大好きになった。タワーに人格が備わったんだ。フィリップ・プティがタワーの間を歩いたことで、タワーが詩的なものになり生まれ変わったのさ」
 (「今はなきWTCに敬意を表したスタッフの熱意!映画『ザ・ウォーク』あのツインタワーが再現されるまで。(2015年12月28日) 」から

 なんだか素敵な話ですね。だからこそ、9.11でこのビルが失われてしまったことが本当に残念に思われます。そんな建築への哀悼も込められた「ザ・ウォーク」。オススメですよ。ちなみに当時の実際の写真はこちらからどうぞ

■作品データ
原題 The Walk
製作年 2015年
製作国 アメリカ
配給 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
上映時間 123分

   

1月

14

モノクロバージョンは想像以上に生々しかった!映画「マッドマックス怒りのデスロード・ブラック&クロームエディション」

By ono


2017-01-14
マッドマックス 怒りのデス・ロード ブラック&クロームエディション
 タイトルが長いね!というわけで、2016年のアカデミー賞で12部門にノミネート、その内6部門を受賞という大ヒット映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のモノクロバージョンが公開されました。”2015年の劇場公開当時から存在が噂され、監督のジョージ・ミラー本人をして「最高のバージョン」と言わしめる”と言われてきた伝説のバージョン「ブラック&クロームエディション」。
 私も早速初日の本日観てまいりました。もうね、想像以上に良かったです。
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■モノクロの意義
 監督が今回のエディションについて述べているコメントを抽出すると、

「マッドマックス2の編集のとき、音楽を担当したブライアン・メイが作業するためにモノクロの映像を観ていた(カラーフィルムの複製は当時高価だったため)が、この時”この映画は白黒が一番だ”と思った」
「白黒だと映像がもっと抽象的になる
「色の情報が少ないとなぜか魅力的」
「実際に”怒りのデスロードも”何カ所かをモノクロで観てみたが、感激した」
「(白黒にしたことで)映えるシーンもあれば、わかりづらくなったシーンもある」
「全体的には一番良いバージョンだと思う」

 とのことです。
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■映像が生々しいなー
 ノーマルのバージョンも一応観てはいるのですが、その上で今日実際に自分で観て感じたことは、
・映像が、より生々しい感じ
 モノクロにすることで、CGっぽさが薄まり、よりリアルな映像のように感じたです。
・コントラストがくっきりと出て、より印象的に
 明暗のコントラストがくっきりと出ていて、映像の印象が強くなり、脳裏に焼き付く感じが。
 以上の2点でしょうか。あと、個人的にノーマルのバージョンが公開された時に祭りに乗り遅れて劇場に足を運ばなかったため、映画館で観るのが初めて。本作はやっぱり劇場で観るべき映画ですね。本当に素晴らしかったですー。
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 ちなみに今回の公開は「ブラック&クロームエディション」が2月8日(水)にBlue-ray2枚組で発売されるのに合わせたものです。既に本編を観たよという方も、私のように見そこねていた方も、個人的には大推薦。全てのシーンが美しい、全てのキャラ(特にウォーボーイ達)が愛せる、やり過ぎなカーチェイスなど特筆ポイントは数えきれませんが、興味のある方はぜひともご覧あれ!

   

1月

10

ぱっと見スタイリッシュ・アクション・豪華俳優陣。さて気になるラストは・・・?映画「テイカーズ」

By ono


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「テイカーズ」
 2010年の作品。監督はジョン・ラッセンホッフ、聞いたことが無いなあ・・・と思ったら、wikipediaにも作品が3本しか載ってないぞ!その内の1本が「飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲」だって。「悪魔のいけにえ」の7作目らしいけど、こっちの方が気になるわ!3D映画なんだけど、「飛び出す」って日本語なのがゆるくていい!

■あらすじ
綿密な計画と意表をつく作戦で、次々に大掛かりな銀行強盗を成功させゴージャスでスタイリッシュな生活を楽しんでいる男たち5人のチーム《テイカーズ》。普段は別々に身を隠しながら1年に一度集結して犯行に臨んでいた。ある日、警察に捕まっていた元仲間ゴーストが出所し、2000万ドル強奪の大仕事を持ちかける。メンバーは躊躇するも、新たな強盗の準備をたった5日間で行うことを決める・・・。
2017-01-10
 そうそう、テイカーズでした。非常に豪華なキャストが送る、オシャレで軽い、スタイリッシュアクションクライム映画。一言で言うと「オーシャンズシリーズみたいな感じ」で良いと思います。前半の現金強奪計画を華麗に成功させた後のパーティーのシーンだけ観ていると完全にスーツのCMです。豪華キャスト、というのはこういう感じ。

・ジャック刑事・・・マット・ディロン。「ワイルド・シングス」とか、「スティーラーズ」に出てましたね。
・強盗団リーダー、ゴードン・コジエ・・・イドリス・エルバ。「パシフィック・リム」や「アベンジャーズ(2015)」に出ていました。
以下、強盗グループのメンバー。
・ジョン・ラーウェイ・・・ポール・ウォーカー。「ワイルド・スピード」シリーズのあの方です!2013年に事故で亡くなられましたね。
・ジェイク・アッティカ・・・マイケル・イーリー
・A.J.・・・ヘイデン・クリステンセン。アナキン・スカイウォーカー役のあの人。爆弾担当でジェイクの親友。
・デロンテ・”ゴースト”・リヴァース・・・ティップ・“T.I.”・ハリス。強盗グループの元メンバー。服役していたが出所すると「完璧な計画」をメンバーのもとに持ち込む。
・ジェシー・アッティカ・・・クリス・ブラウン。強盗グループのメンバーでジェイクの弟。移動はバイク。

 T.I.にクリス・ブラウンといえばラッパーとシンガー。マット・ディロンにアナキンのあの人にポール・ウォーカー・・・と確かに観ていて楽しいキャストです。キーになるのが出所後に強盗計画を持ち込む「ゴースト」役のT.I.。調子のいい軽さで本心が見えず、観ているこっちが絶対に何かやらかしそう、と思っているのだけど、テイカーズの皆さんは

「もうけはデカいが無理がある。たった5日だぞ」
「だが俺たちなら出来る。デカく賭けてデカく儲ける」
「俺たちは”テイカーズ”だ。奪おうぜ、大金を」
「それが仕事だ」
「俺も乗るよ」

 安易過ぎでしょ!もうなんか色々とフラグが立ち過ぎな気がしないでもないですが、ネタバレはしないです。気になる方は是非ご覧を。それこそ監督も「オーシャンズ〜」と違う色を出したかったんでしょうけど、うーん、なんかモヤモヤしました。突っ込みどころは非常に多いですが、パルクールもあったりして派手で楽しい映画なのは間違いない。興味のある方は是非ご覧あれ。
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 絶対裏切るだろお前!

■作品データ
原題   TAKERS
監督   ジョン・ラッセンホップ
製作年  2010年
製作国  アメリカ
配給   日活
上映時間 107分

1月

7

映画レビュー「フレンチアルプスで起きたこと」

By ono


以前にもたまにやっていた映画レビュー、不定期ですが、少しずつ紹介してみたいと思います。というわけで、今年最初のご紹介はこちら。

2017-01-07
「フレンチアルプスで起きたこと」
制作は2014年、スウェーデン、フランス、デンマーク、ノルウェーの合作映画です。

■あらすじ
スマートなビジネスマンのトマス、美しい妻のエバ、そして娘のヴェラと息子のハリーは、一家そろってフレンチアルプスにスキー旅行にやってきた。しかし、昼食の最中、目の前で雪崩が発生。その時にトマスがとっさにやってしまった行動が家族の「理想的な父親像」を崩壊させ、総スカンをくらってしまう・・・

■「理想のパパ」が崩壊する?
 レザルクというフランスのスキーリゾートが舞台になっています。ここで起きた一つの事件。それは、ホテルのオープンテラスで食事中の一家に、突如雪崩が襲いかかり・・・そうになるのです。その時、もう一つの事件が起きていました。一家のパパが、子どもや妻を尻目に、一人だけ屋内へ猛ダッシュで逃げ出していたのですね。ママは子ども達をかばい、逃げ後れるのですが、幸い雪崩は手前で止まり雪煙に覆われる程度で済んだのでした。ところが問題はそこからです。家族は微妙な空気に包まれて・・・何となく想像つきますよね。今まで良き父、良き母を演じてきたエグゼクティブクラスの家族だったのに、パパがあろうことか「家族を見捨てる」姿を見せてしまったんですもの。この残念感・・・。しかも、単に「格好悪い姿をさらした」だけには留まりません。命の危険時に自分だけ助かろうとしたことで、「信頼」ががた落ちです。
 ただし、ママだって素晴らしい人格者ではいられないのでした。ロビーで知り合った女性がリゾート地でてきとうな男性と不倫しているのを聞くとコンコンと説教を始めたり、「真面目だけど面倒くさい女性」の一面も。挙げ句、知り合ったカップルと夫婦で会話が弾んでいる最中に「夫が逃げ出した」話を2度も言い出して夫を困らせたり。さて、この信頼を失いかけている一家が、5日間の滞在中に家族の絆を取り戻せるのか、というのが映画のテーマになってきます。
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■監督「男の方が先に逃げ出すよ」
 さて、映画の公式ホームページに、監督がこの映画を作ることになったきっかけが書かれています。

この物語は私にとって忘れられない寓話から来ています。数年前のことですが、あるスウェーデン人のカップルが(実は私の友人ですが)ラテン・アメリカを旅していた時に、突然どこからともなく拳銃を持った男が現れて、彼らの眼前で銃を発砲したのだそうです。その時夫は本能的に逃げて隠れたのですが、妻は置き去りにされました。彼らはスウェーデンに帰国したのですが、妻は、アルコールが入ると、この物語を何度も何度も繰り返し話すのでした。

 その後監督が調べてみたところ、こうしたケースが多く報告されていることを知り、比較的多くの状況に置いて、家族やカップルの中で男性の方が先に逃げ出してしまう確率が高いということがわかったそうです。こうした話題がこの映画を作るきっかけになったようですね。

■あなただったらどうします?
 恋人や家族がいる方には格好の話のタネになる映画ではないでしょうか。「災害が起きたら?あなたは絶対、真っ先に逃げるわよ」と妻に言われたら、なんて答えます?いくら普段の日常からこつこつと徳を積み重ねていったとしても、こればっかりはどうなるかわかりませんものねえ・・・。「絶対僕が守る」とか言えば言う程うさんくさくなりますので、「怖いけど頑張るつもり」くらいに言っといた方が等身大な感じがして良いかもしれませんね。映画自体のテンポはワンカットが長めで非常にゆったりしており、雪崩のシーン以外は特段事件は起きないので、のんびり観れると思います。今回気づいたんですけど、引きで長めのカットってなんとなくドキュメンタリーを観ているような気分になりますね。物語を追う、というよりもこの家族の様子を覗き見しているような感覚で楽しめました。

■作品データ
原題 Turist
製作年 2014年
製作国 スウェーデン・デンマーク・フランス・ノルウェー合作
配給 マジックアワー
上映時間 118分
監督 リューベン・オストルンド

■ブログについて
 前回の更新が12月12日。ずいぶんと空いてしまいました。仕事やら何やらでドタバタしていたのもありますが、気持ち的にも「何となくブログが書けない」という状態が続いていることもあり、しばらくは「海外のくだらないニュース」記事はちょっとお休みしようと思います。

12月

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今週いっぱい、お休みします。

By ono



年末になるとやたらいろいろと立て込んできますね。
今週末までブログをお休みします。
皆様もお忙しい日々と思いますが、体調管理にはご留意を!


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